pky's creativelog

UE4を中心にデジタル創作のメモログです

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SD複数ノードパラメータ一括編集プラグイン Multi Node Editor

Multi Node Editorとは?

Substance Shareで公開されている、Substance Designer用のプラグインです。

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 Substance Desingerでは、複数ノードのパラメータ同時編集が出来ないので、サブグラフとしてエクスポーズして複数ノード間でパラメータを共有したり、またはValueピンを使ってパラメータをリンクしたり、関数で共有したり、などなど・・・
一工夫しないことにはパラメータ値を同期することが出来ません。

しかしながら、どの方法にも一長一短があり、面倒くさいのは否めません。


パラメータが多くなればなるほど面倒で、特にTile Samplerなどでこの問題は謙虚に出てきます。

これらを解消する手段として、Multi Node Editorでは比較的簡単に複数ノードに対して同じパラメータを設定する事が出来るようになっています。

インストール方法

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Multi Node Editorは、pythonで書かれたプラグインなのでzipを解凍して出来た、sd_multinode_editorフォルダを以下にコピーしてSubstance Designerを起動すると自動でロードされます。

 

C:\Users\ユーザー名\Documents\Allegorithmic\Substance Designer\python\sduserplugins以下

 

Substance Designerを起動すると、すでにMulti Node Editorのパネルが組み込まれた形で起動するかと思います。Toolsメニュー>Plugin ManagerからMulti Node Editorのチェックをオフにすると、起動時にプラグインを読み込まず任意のタイミングでオン・オフ出来ます。

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または、ウィンドウの表示・非表示については、Multi Node EditorはSubstance DesignerのウィンドウにドッキングできるDock Widgetとして作成されていますので、Windowsメニューから表示のオン・オフが出来ます。

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使用方法

使い方はシンプルで、編集したいノードを複数選択し、Multi Node EditorのLoadボタンを押すとパラメータが表示されます。

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編集したいパラメータにEnableのチェックを入れて、数値を入力し、最後にSetボタンを押すと設定したパラメータがノードに反映されます。

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この例では、Tile SamplerのAmountを16 -> 8に変更しましたが、無事に2つのノードがAmount 8に変更されました。

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種類の違うノードを複数選択した場合

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種類が違うノードの場合は、OutputSizeやTiling Modeなどの共通パラメータだけ表示されます。Tilingをオフにする、といった事も複数ノードで一括編集できるので大変便利です。

 

 

これで、サブグラフにしてパラメータをエクスポーズしたり、関数で同期したり、Valueノードを使ったりするまでも無いようなものが簡単に複数ノードパラメータ編集が出来るようになって大変便利です。

ツールのデフォルト機能として、このようなパラメータの同期や同時編集は入って欲しいところではありますが・・・このツールにより、ワークフローが少し改善されました。

 

また、同じ作者の方の Shortcut Manager という、ショートカットで様々なノードを作成可能にするプラグインも、簡単操作でノードとショートカットを登録出来て大変便利です。

https://share.substance3d.com/libraries/5511


こちらもお勧めのプラグインですので、是非一度ご利用ください。